力のはたらきと種類

ここでは「力」を考えるのですが、あまりになじみ深い言葉なので、知ってるよと思ってしまうかもしれません。でも、力って何?って聞かれてしまうと意外に答えられないのではないでしょうか。力は直接目で見ることができないので、そのものずばりを表現することは難しいのです。ですから、力によって起こった目に見える現象によって力を把握していきます。

力は次のようなことを引き起こします。

  1. 物体の動きを変化させる
  2. 物体を変形させる
  3. 物体を支える
力のはたらき

以上のことを引き起こす原因が力です。

ここで、「物体の動きを変化させる」という表現は少し分りにくいかもしれません。この表現で大切なのは「変化」というところです。例えば、動いていてもずーと同じ向きに同じ速さであれば、動きに変化がないので力がかかっているとはいえません。この点に注意をしてください。

力の種類

力もいろいろありますが、主に2つの種類に分けられます。ふれ合ってはたらく力と、離れていてもはたらく力です。具体例としては、

【ふれ合ってはたらく力の代表例】

弾性の力(弾性力)…ばねの元に戻ろうとする力

摩擦の力(摩擦力)…歩くときに足と地面との間にはたらく力など、ものとものの間にはたらく力

ふれ合ってはたらく力

など、があります。一方で、

【離れていてもはたらく力】

電気の力…+と−の電気がありますが、同じ電気どうしは反発し、ちがう電気どうしは引き合います。例はしたじきで髪をこすると、したじきと髪が引き合うあの力は電気の力です。

磁石の力…小学校からなじみのある磁石です。同じ極どうしは反発し、ちがう極どうしは引き合います。

重力…地球が地球の中心に向かって物体を引く力。これがあるから人間は宇宙空間に飛ばされずに、地球にいられるんですね。

離れていてもはたらく力

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力の表し方

目に見えない力は、矢印で表します。

矢印の長さ…力の大きさ

矢印の向き…力のかかっている向き

矢印の根元…力がかかっている点(作用点)

矢印を含む線…力がかかっている方向(作用線)、作用線上で作用点を移動しても力のはたらきは同じ

力の表し方

また、力の単位はニュートン(記号はN)です。1Nはおよそ100gの物体にはたらく重力と等しくなります。

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