音とは何か?
光の性質では「見る」ということを考えましたが、音の性質では「聞く」に注目します。人間はまわりのことを知るために五感(見る・聞く・触る・嗅ぐ・味わう)を使いますが、そのうち「見る」と「聞く」で大半のことを理解します。このことからも「聞く」を考えるのは大切だと分かりますよね。聞こえるということは、音が耳に入ってくることなので、音とは何かを知ることが大切となってきます。

これから音について考えていきましょう。
音の伝わり方
音とは「ゆれ」です。ゆれがいろいろなものを介して伝わり、耳に届きます。つまり、ゆれを起こすもの音源がなければ音は出ませんし、音源と耳との間にゆれを伝えるなにかがないと、やっぱり音は聞こえません。ちなみになにもないことを真空といいます。真空ではなく、空気や水、金属など、とにかく間になにかあればゆれは伝わり、よって音も伝わります。

音の速さ
それでは音はどれくらいの速さで伝わるのでしょうか?音を伝えるものによっても変わりますが、空気中では340m/秒と考えてください。ただし、これも気温によって変わりますが25℃くらいの速さとなります。この速さはマッハ1という表現もあります。1秒間で340mも進むのですから、けっこう速いですよね。
ちなみに音とは比べものにならないくらい速いものがあります。この世で一番速いものって知ってますか?それは光です。光の速さは30万km/秒で、1秒間にだいたい地球7回り半もしてしまうほどの速さなのです。ですから、雷なんかを考えますと、落ちたとほぼ同時に光は伝わります。一方圧倒的に遅い音は、雷が落ちたところからのろのろとやってきて、耳に届きます。雷が光った後、しばらくしてゴーっと音がするのはこのような理由によります。